初めての雨

バイトの帰り。いつもの道を走り、自宅まであと半分くらいというところまできた時、

ぱたぱたぱたぱた

何かがメットに当たる。何？何か軽いものが連続して当たっている。

虫？

イヤこの時期に虫はないだろう、もう少し温かい時期ならまだしも。と思い、ふと前方下に目を向けると、ヘッドライトに照らされる筋が見えた。筋はコバさんに向かって飛んできている。

やっぱ虫？

違う。雨だった。少しずつばたばたと大きな音になっていく。ちょっと待って、私レインウェア持ってないんですけど。てゆーかなんで今雨なの？←そういえば明日の天気予報は雨だった。もう夜中だから降ってもおかしくないのだが、雨が降るなんてそんなこと考えもしてなかった。
考えもしてなかったのはどうでもいいけどウェット路面なんて教習の時しか走ったことないし！怖い～！！教習所で植え付けられた恐怖が頭をよぎる。ロックする、滑る、転ぶ。イヤアァァァ！！お、落ち着け、私。急ブレーキとか急ハンドルとかしなければいきなり転ぶことはないはずだ。でも、雨だから早く帰りたいじゃん！とか思いつつ走っていたのだが、前を走るマーチがとてもゆっくり走ってくださっている。…オマエ。オマエは濡れないからいいけどな、俺は濡れるんだよ、早く行けバカー！！

マーチとは交差点で別れたので、私はゆっくり急いだ。も～、ジャケットがぬれちゃうじゃん。コレ防水じゃない（はずな）のに。と思って2kmくらい走ったら、

あ、あれ？こっちは地面が濡れてない。
てゆーか、雨やんでる。

そんなに長い距離を移動してるわけでもないんですけど。くそ、せっかくぬれねずみになる覚悟をしたっていうのに（しなくていいよ）。と思いながら家に向かう。雨が降ったらメットがぬれて前が見えなくなっちゃうんじゃないかと思ってたけど、意外と大丈夫なんじゃん？とか思って余裕で走っていたら家に近づくにつれてまた雨が降ってきた。頼む、もうちょっとだからもってくれよ。と思ったのに雨は容赦なくだんだん強くなっていく。ヒイィ。なんとか転ばずに帰宅して駐輪場に入れたのだが、屋根しかない駐輪場は雨をよけられるはずもなく。毛布かけてカバーかけてる間に自分がびしょぬれですわっ。

やっと家に入ると、ユウ氏が「あれ？雨降ってきたの？」降ってきたとかそーゆうかわいいレベルじゃないわっ（怒）。こーゆう日に限ってカバーかけるの手伝いに来てくれないし←晴れててそんなに寒くない時は手伝ってくれるらしい。フゥ（遠い目）。